池波 正太郎(新潮文庫)
剣客商売シリーズ14作目
特別長編・暗殺者田沼意次暗殺を巡る長編。
松平伊勢守は田沼意次に御目付衆を罷免された恨みを晴らすため、年に一度、私仕事で出かける墓参の日に討ち取ろうと計画する。
目黒不動・門前の「山の井」で萱野の亀右衛門と密談する波川周蔵、五十両で仕掛けを頼まれている。その帰り道、波川周蔵は二人の浪人に襲われるが一太刀で 追い返す。その様子を偶然通りかかった小兵衛が木陰から見ていた。後日、小兵衛は半年ぶりに訪れた「不二楼」でその逃げ去った浪人を見かける事になる。
不二楼の主人・与兵衛が気を利かし、隠し部屋のある「蘭の間」で密談する小田切平七郎と平山浪人の話に大二郎の名が出たことから事件が始まる。
「浪人・波川周蔵」「蘭の間・隠し部屋」「風花の朝」「頭巾の武士」「忍び返しの高い塀」「墓参の日」「血闘」
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