2004年6月26日土曜日

ダーウィンの使者(上下)

グレッグ・ベア(ソニー・マガジンズ)

人類の進化に挑むバイオSF。
メインキャストは、考古学者のミッチ・レイフェルスン、分子生物学者のケイ・ラング、ウィルス・ハンターのクリストファー・ディケンの三人 。
世界各地に蔓延する謎の奇病、妊婦のみを襲い流産を引き起こす「ヘロデ流感」を巡り、ヒトの進化の謎に迫る。

考古学者のミッチは、アルプス山中で親子のミイラを発見する。
しかし、何故かネアンデルタール人の男女とホモサピエンスの赤ん坊という組み合わせ。
しかも、母親は腹を刺されて殺害された様子。
同じ頃、赤ん坊を身ごもった母親の集団墓地の調査にかり出された分子生物学者のケイと、流産を引き起こすウイルスを追うウィルス・ハンターのクリストファーが伝染病の噂を聞いて同じグルジアにいた。。

結末はオープンエンド。
続編の「Darwin's Children」が2003.4にでているが翻訳版は何時かなー。

2004年6月6日日曜日

フレームシフト

ロバート・J・ソウヤー(早川文庫)

バイオSF&ミステリー。
父親をハンチントン病でなくした遺伝学者ピエールと人の心が読める妻モリーが主人公。
ナチスによるユダヤ人捕虜殺戮、ネアンデルタール人、コンドル保険会社、体外受精といろんな話が巧妙に絡み合っている。