2001年7月8日日曜日

フラッシュフォワード

ロバート・J・ソウヤー(著)内田 昌之(翻訳)(ハヤカワ文庫SF、2001/1/20)

ヨーロッパ素粒子研究所(CERN)の科学者ロイド・シムコーとテオ・プロコピデスは、ヒッグス粒子を発見すべく大規模な実験をおこなった。ところが、実験開始と同時に全員の意識が2分間分どこかに飛んでしまい、ヒッグス粒子も発見する事ができず実験は失敗におわった。
しかし、同じ現象が世界中で起こっていた事が明らかになり、意識が飛んだ先は21年後の未来という事が判明する。
ミンコフスキー・キューブという、時空を通過する人生の筋道を表した立方体を示し、この未来を変える事はできないと主張するロイドと21年後にだれかに殺される事を知ったテオ。

この未来は変更が可能なのか、自分が見た未来に喜ぶ者、失望する者、翻弄される者、それぞれの人生観が入り乱れて物語は進む。