瀬名 秀明(文芸春秋)
ロボットが身近なものになる近未来、どちらも永久ではない「人間とロボット」の共生の形を模索した5編+1を収録。
「せつない未来」を描いたロボット小説集ということだけど、介護ロボットのための介護されるロボット、とか出てくると主体であるはずの人間は何処に行くのか、と思わざるを得ない。
「ハル—たましいと身体」ロボットには魂はあるのか?
「夏のロボット—来るべき邂逅」夏休みにロボットにあった女の子は。
「見護るものたち—絶望と希望」タイで地雷撤去に従事するロボットと地雷探知犬、そしてタイの少女との不思議な交流。
「亜希への扉—こころの光陰」小学生が拾った旧式のヒューマノイドがきっかけで。
「アトムの子—夢みる装置」一度はアトムを諦めた科学者が、老年から再度アトム誕生を目指す。
「WASTELAND」人類がすでに滅亡してしまった世界でロボットだけが生き残り歴史を紡いでいる世界。