奥泉 光(朝日新聞社、2004.1)
文藝春秋SFが読みたい2005「ベストSF2004」国内部門4位の作品
2002.9.1-2003.6.30、朝日新聞の朝刊に連載された小説を単行本化
ベルヌの地底旅行をベースに、挿絵画家・野々村鷺舟(ろしゅう)と、迷惑な旧友・富永丙三郎が稲峰博士、稲峰都美子探索の珍道中を繰り広げる。
加えて、水島鶏月、稲峰家の手伝い・さとらが良いキャラクターで脇を固める。
冒険何とかと言うには力が抜けていて落語を聞いているよう。
稲峰博士が登場する終盤は奇想天外な結末へ。って感じだけど。
うーん?
そこまでがいいテンポだっただけにちょっと尻すぼみな感じ。