2005年2月9日水曜日

剣客商売「待ち伏せ」

池波 正太郎(新潮社)

剣客商売シリーズ第9作
仇討ちに関わる話や人のこころに関する話が多いような。
三冬、ご懐妊。

収録7編の登場人物
「待ち伏せ」
大治郎は、小兵衛が四谷の道場時代おおくの庇護を受けた千二百石の旗本、若林金之助の屋敷からの帰り道、親の敵と間違われる。間違った相手を求め、金之助の屋敷から現れた、佐々木周蔵と出会う。
「小さな茄子二つ」
「雷神」で登城した小兵衛の弟子、落合孫六。
義弟の頼みで根岸の絵師、住吉桂山に百両を借り受け、帰る途中襲われ百両も奪われる。
「或る日の小兵衛」
夜半に目覚めた小兵衛。手水に起きふと厠の小窓から外を見ると白い着物をまとった老婆が立っていた。
「秘密」
杉原秀の道場に手裏剣の指南を頼みに行った帰り道、四人の無頼浪人に絡まれている百姓娘を助ける。
その大治郎に宮部平八郎と名乗る侍が人を斬ってほしいと頼む。相手は滝口友之助、大治郎も知っている侍だった。
「討たれ庄三郎」
鬼熊酒屋の亭主、文吉が小兵衛の家に黒田庄三郎を連れてくる。黒田は果たし合いの立ち会いを小兵衛に頼みに来たのだった。
「冬木立」
11月の雷雨の日、小兵衛は三年前の同じ雷雨の日に雨宿りに入った飯屋で、純真な介抱をしてくれた少女のことを思い出し訪ねるが。
「剣の命脈」
金子孫十郎道場で十傑とうたわれた剣士、志村又四郎は死病を患い床についている。最後に大治郎と真剣で立ち会いたいと屋敷を抜け橋場の道場に向かう。

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