2005年7月21日木曜日

葉桜の季節に君を想うということ

歌野 晶午(文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ、2003.3.30)

話しは、高校に通う舎弟のキヨシに頼まれ、霊感商法事件に巻き込まれた元探偵の「何でもやってやろう屋」成瀬将虎の物語。
本編と移行して進む主人公の過去の物語がサイドストーリーとして良い伏線となっている。
この物語は小説ならではのトリックで成っており、映像化はできないだろうな。
主な登場人物は、成瀬将虎、キヨシ、久高愛子、久高隆一郎、古屋節子、安藤士郎、将虎の妹・綾乃など。

この作品を読む切っ掛けは、2004年版「このミス」1位、2003文春ベスト10で2位を獲得したということ。
従って、作者の事も知らなければ、ミステリー云々という思いこみもなく読んだが、楽しめた。
歌野晶午の他の作品も読んでみたい。

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