2005年7月9日土曜日

闇の中から来た女

ダシール・ハメット、船戸与一(訳)(集英社、1991/4/25)

作者は、タフで非情な主人公を描く事でハードボイルド小説を確立した、ダシール・ハメット。
闇の中から来た女は、1933年4月8日、15日、22日の3回にわたって「リバティ」誌に連載された。
大地主、ロブソンが君臨する司法権も行政権も私物化された田舎町マイル・ヴァレー。
スイスを訪れたロブソンは高慢で自惚れが強い歌手のルイーズ・フィッシャーを、金にものをいわせてこの片田舎に連れてくるが、ロブソンに愛想を尽かし逃げ出してしまう。

しかし、足首を捻って転んでしまい膝にけがを負ったルイーズは近くの一軒家に助けを求め、3週間前に出所したばかりのブラジルと出会う。

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