サラ・ウォーターズ、中村 有希/翻訳(創元推理文庫、2003.5.23)
「このミス」2004版、1位の当作品は、サラ・ウォーターズ (Sarah Waters)の長編第2作目。
19世紀のロンドンに実在したミルバンク監獄を舞台に日記形式でつづる物語。
主人公のマーガレット・プライアは、1874年9月24日慰問に訪れた監獄で出会った女囚、シライナ・ドーズに惹かれていく。
ドーズは、1873年8月3日に行なった交霊会での事故により投獄された霊媒だった。
物語の舞台であるビクトリア時代にほとんど興味がない ので、読み切ることが出来るか不安を感じたが、思った通り中々ページが進まなかった。
しかも全5部構成中、第4部までは歴史小説のような流れで、何処でミステリーになるのかな、などと思いながら淡々と読み進めるが、最後になって、おっ、そういう事ね。と、一気に解決。
この手のものを読むには、まだまだかなと思う次第。
原題の「Affinity」はこの物語を端的に著している良いタイトルと思う。
* 親縁とか引きつける力とか類似とか近化とか。
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