東野 圭吾(文藝春秋、2006/02)
中学受験とそれに関わる人間模様をテーマにした物語。
中学受験を控えた子供を持つ家族四組が姫神湖の別荘に集まって合宿しているところへ、主人公・並木俊介が遅れて参加する。
しばらくして、そこへ俊介の部下、英里子がやってくる。
英里子は、俊介に頼まれ妻の浮気を調べていた。突然の来訪ではあったが若い女性ということで引き止められ泊まっていくことになる。事情がつかめない俊介が問いただすと、2時間後にはすべてがはっきりするという答え。
俊介は約束の場所で待つが英里子が現れないので、別荘に引き返すとそこで英里子は殺害されていた。
加害者は俊介の妻、美菜子だという。
本来なら、警察に連絡して。というのが当たり前だが、合宿参加者が皆そろって事件の隠蔽工作を積極的にすることに疑問を感じる俊介。
なんともドロドロとした人間関係と、世間ずれした感覚だが、ありそうな話でもあり、うーん。という感じ。
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