2005年1月21日金曜日

剣客商売「隠れ蓑」

池波 正太郎(新潮社)

剣客商売シリーズ第7作
大治郎・三冬関連のエピソードが一段落し、小兵衛の因縁話が多い。

収録7話の登場人物
「春惣」小兵衛を訪ねてきた刀屋の嶋屋孫助が後藤角之助を見かけたと伝えた。十二年前に殺害された小兵衛の門人、笠井駒太郎を斬った男だ。
「徳どん、逃げろ」松平備前守・下屋敷の中間部屋で博打を打っていた傘徳に一緒に小兵衛宅に盗みに入ろうという八郎吾。
「隠れ蓑」入谷田圃の道ばたで斬られそうになっている老僧を助けた大治郎。
一昨年の春に見かけた老僧だった。老僧・佐藤弥五郎は敵を捜す浪人と旅を続けていた。
「梅雨の由の花」大治郎道場の二人目の門人、笹野新五郎。
「大江戸ゆばり組」本多河内守用人、富山治五郎が妾を囲う話。
妾の上の隣は、本多河内守の兄、川野玉栄が住んでいた。
「越後屋騒ぎ」小兵衛が助けた子供は、蝋燭問屋・越後屋半兵衛の孫だった。
ご用聞き、湯島の長兵衛の悪事を暴く。
「決闘・高田の馬場」高木筑後守と久世帯刀の剣術自慢から、小兵衛の愛弟子・吉村弥惣治が羽賀儀平と試合をすることに。

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