2005年1月12日水曜日

剣客商売「辻斬り」

池波 正太郎(新潮文庫)

シリーズ2作目。
居酒屋「鬼熊」、鰻屋の又六、登場。

収録7編の登場人物
「鬼熊酒屋」
客を客とも思わずあしらい、土地の無頼漢も恐れている「鬼熊」の亭主・熊五郎の姿を小兵衛は意外なところで見た。そして、その様子には弱々しいところがあり、そのただならぬ様子をそっと隠れて見守っていた。
「辻斬り」
夜道を歩いていた秋山小兵衛を突然に襲ってきた者がいる。小兵衛が調べたところ曲者が入っていった屋敷は、御目付衆の永井十太夫の屋敷だった。
「老虎」
秋山大治郎が大川橋の橋を渡っていると以前諸国を歩いている時に稽古を付けてもらった山本孫介と出会う。息・源太郎が戻ってこないのを心配して江戸に出てきたというのである。
「悪い虫」
秋山大治郎が鰻の辻売りをしている又六に剣を教える。
「三冬の乳房」
佐々木三冬が伯父の和泉弥吉右衛門を訪ねるため根岸の寮に行くと、見るからに怪しい者どもが駕籠を運んでいこうとするところに出くわす。駕籠には女が猿轡をかまされ目かくしをして押し込められていた。この女は山崎屋卯兵衛の娘・お雪であった。
「妖怪・小雨坊」
小兵衛と大治郎のところに、妖怪・小雨坊の様な男が現れた頃、嶋岡礼蔵を卑怯な方法で襲った伊藤三弥が江戸に戻ってきているらしいとの情報がもたらされた。
「不二楼・蘭の間 」
家を焼かれた小兵衛が不二楼に身を寄せている時、人が来る気配があったので隠れていると、橫川鉄五郎という金貸しの御家人を襲うという話を聞いてしまう。

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