2007年9月7日金曜日

数学的にありえない〈上・下〉

アダム・ファウアー、矢口 誠/翻訳(文藝春秋、2006/08)

謎の神経失調に悩まされる元統計学講師の天才数学者、ディヴィッド・ケインは、本人も全く身に覚えのない「ラプラスの魔の能力」を持つという理由でCIA、FBI、国家安全保障局に追われることに。

北朝鮮に追われるCIA工作員、ナヴァ・ヴァナー。
ディヴィッドの双子の兄、ジャスパーの助けをかり逃げるうちに徐々に能力が覚醒する。

上巻は何となく種まき編のようで少し退屈だが、下巻ではそれぞれのエピソードが一気に繋がる。

2007年8月24日金曜日

薬ミシュラン

相田 くひを、HORUS、久里 葵、望月 美英子、SSRI、綾瀬 務、下関 マグロ、安田 理央(太田出版、1999/12)

渋谷蔦谷のちょっとアブナイ書籍が集まっているコーナーで発見。
「脳に効く-ココロの薬」惹かれて買ってしまった。
こういう本には目を通しておかないと。

薬品名、入手法、値段、メーカー、成分名、対象となる症状、概要、一般的な飲み方、血中濃度半減期、効き方、副作用・禁忌、注意点、その他のデータなどもしっかり書かれているが、著者の服用日記は結構参考になる。

内容は1999年7月現在。

2006年6月21日水曜日

博士の愛した数式

小川 洋子(新潮社、2003/08/28)

映画の宣伝などで関心があったので、躊躇なく読んだ。
登場人物は、自動車事故の後遺症で記憶が80分しか続かない「博士」と呼ばれる数学者、家政婦「私」と博士に「ルート」とニックネームを付けられた「私」の息子の3人が中心。そこに「博士」の義姉、阪神タイガースと江夏豊が絡み合い進んでゆく。

この物語は(ちょっと特殊な状況下ではあるものの)普通の生活の中で起こる出来事から、人そのもの優しさとか愛とか、といったことをすごくストレートに書いている。少しホッでき、ちょっと痛い話。

この本は、子供に勧められて読んだ、はじめての本となった。
小さい頃に数字の本を色々読ませたからか、それとも「博士」が言うように「子供は大事にしないといけない」と暗に注意されたのか。。

2006年4月20日木曜日

ダ・ヴィンチ・コード (上・下)

ダン・ブラウン、越前 敏弥/翻訳(角川書店、2004/05/31)

ルーブル美術館の館長、ジャック・ソニエールがグランドギャラリーで殺害される。現場に残された異常なメッセージから始まるミステリー。
イエスの真実を伝え守る秘密結社・シオン修道会によって守られてきた聖杯の秘密を、ハーバード大学で宗教象徴学が専門のロバート・ラングドン教授とソニエールの孫でフランス司法警察暗号解読官のソフィー・ヌヴーが謎に導かれながら解読していく。

西洋史に詳しくないので事情が分からないことが多いが、単純にある暗号に隠された秘密を追う、というサスペンスものとして楽しめる。
かなり都合良く(トントン拍子に)話が進むという点が気にはなるが。。

そういう意味ではビジュアルが想像しやすく、小説というよりは映画っぽい。
登場人物についても、見た目のイメージは想像しやすいが「それで…?」って感じは否めない。もう少しディテールがあるとイイのにと思ったが、ストーリーの輪郭がぼけるのかなぁ。
特に、全編を通じて登場する、フランス司法警察中央局のベズ・ファーシュ警部、オプス・デイ代表のマヌエル・アリンガローサ司教とシラス、英国人宗教史学者のリー・ティービングとか。

このテーマについては、既にいろいろな書籍とかサイトで解析されているので、ほっていくと面白いのかも。
実は、数年前に買った「イエスのミステリー」という死海文書ネタの本を持っているんだけど、イマイチそれだけ読んでもピントもないんだな。
また、時間が出来たら読むことにしよう。

2006年2月5日日曜日

新・地底旅行

奥泉 光(朝日新聞社、2004.1)

文藝春秋SFが読みたい2005「ベストSF2004」国内部門4位の作品

2002.9.1-2003.6.30、朝日新聞の朝刊に連載された小説を単行本化
ベルヌの地底旅行をベースに、挿絵画家・野々村鷺舟(ろしゅう)と、迷惑な旧友・富永丙三郎が稲峰博士、稲峰都美子探索の珍道中を繰り広げる。
加えて、水島鶏月、稲峰家の手伝い・さとらが良いキャラクターで脇を固める。

冒険何とかと言うには力が抜けていて落語を聞いているよう。
稲峰博士が登場する終盤は奇想天外な結末へ。って感じだけど。

うーん?
そこまでがいいテンポだっただけにちょっと尻すぼみな感じ。

2006年2月1日水曜日

熱帯

佐藤 哲也(文藝春秋、2004/08/25)

数年越しのお上のシステム開発から降ろされた営業の呟きを聞き入れた神様の気まぐれで、空調が停まるほどの熱気と湿気に襲われた日本。
そんな中、エアコンを爆破するテロリストを束ねる多々利無運、「事象の地平」の管理する多々見不運、それに関わる、KGBやらCIA、おまけに水棲人まで登場する。
最後までよくわからない話。

よく最後まで読んだなぁ。

2006年1月22日日曜日

アブダラと空飛ぶ絨毯—空中の城〈2〉

ダイアナ・ウィン ジョーンズ、西村 醇子/翻訳(徳間書店、1997/8)

ハウルの動く城の原作「魔法使いハウルと火の悪魔」の姉妹編。
主人公アブダラが日ごと空想する世界が現実となる。
鍵を握るのは魔神(ジン)・ハスラエル。