ダン・ブラウン、越前 敏弥/翻訳(角川書店、2004/05/31)
ルーブル美術館の館長、ジャック・ソニエールがグランドギャラリーで殺害される。現場に残された異常なメッセージから始まるミステリー。
イエスの真実を伝え守る秘密結社・シオン修道会によって守られてきた聖杯の秘密を、ハーバード大学で宗教象徴学が専門のロバート・ラングドン教授とソニエールの孫でフランス司法警察暗号解読官のソフィー・ヌヴーが謎に導かれながら解読していく。
西洋史に詳しくないので事情が分からないことが多いが、単純にある暗号に隠された秘密を追う、というサスペンスものとして楽しめる。
かなり都合良く(トントン拍子に)話が進むという点が気にはなるが。。
そういう意味ではビジュアルが想像しやすく、小説というよりは映画っぽい。
登場人物についても、見た目のイメージは想像しやすいが「それで…?」って感じは否めない。もう少しディテールがあるとイイのにと思ったが、ストーリーの輪郭がぼけるのかなぁ。
特に、全編を通じて登場する、フランス司法警察中央局のベズ・ファーシュ警部、オプス・デイ代表のマヌエル・アリンガローサ司教とシラス、英国人宗教史学者のリー・ティービングとか。
このテーマについては、既にいろいろな書籍とかサイトで解析されているので、ほっていくと面白いのかも。
実は、数年前に買った「イエスのミステリー」という死海文書ネタの本を持っているんだけど、イマイチそれだけ読んでもピントもないんだな。
また、時間が出来たら読むことにしよう。
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