2010年7月18日日曜日

ナイチンゲールの沈黙

海堂 尊(宝島社、2006/10/6)

出版社の紹介文から「第4回『このミス』大賞受賞作、25万部突破のベストセラー『チーム・バチスタの栄光』に続くメディカル・エンターテインメント第2弾!
バチスタ・スキャンダルから9ヵ月後、愚痴外来田口&ロジカル・モンスター白鳥コンビが帰ってきた!」ということで、期待して読んだ。
ただ、そうそう同じ病院内で事件性のある設定っていうのも厳しいだろうな、とは思っていたがなんとふつうに殺人事件が起こり、東城大学医学部付属病院の関係者が容疑者。

今回は、白鳥の学生時代の天敵、加納警視正。白銀の迦陵頻伽と呼ばれる伝説の歌手、水落冴子など、外部のキャラクターが増えている。
加えて、何となくいわくがありそうな桜宮病院の話などがちりばめられているが、どうも話が散漫で、テンポも悪く白鳥の切れも悪い。

前作が面白かっただけに残念感が強い。

ちなみに、迦陵頻伽(かりょうびんが)は上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物とのことだそう。

追記:
気を取り直して「ジェネラル・ルージュの凱旋」を読み始めたが、これはナイチンゲールの沈黙と平行して起きていた、東城大学医学部付属病院でのもう一つの物語。
姫宮も登場し、ちょっと面白くなってきた。

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