2005年11月5日土曜日

万物理論

グレッグ・イーガン、山岸 真/訳(創元SF文庫、2004,10)

SFが読みたい2005「ベストSF2004」海外篇第1位になった作品。

物語の舞台は、2055年遺伝子工学を珊瑚礁に応用したという地球でたったひとつの無政府の島「ステイトレス」で行なわれる「アインシュタイン没後100周年記念」の国際理論物理学会議。
完成寸前の「万物理論(すべての自然法則を包み込む単一の理論)」を発表する3人の内の1人、20代のノーベル賞受賞者ヴァイオレット・モサラを中心に、この万物理論の番組を製作することになったが、様々な困難が。
主人公はバイオ系を専門とする映像ジャーナリスト、アンドルー・ワース。
自らの体内にメモリを埋め込み、視神経にチップを直結して目で見たままの映像を記録したり、ホルモンを制御して睡眠のコントロールをしたりと、SF的なネタには事欠かないが、話の幅が広く長い。

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