2010年8月15日日曜日

セント・ゲリラの祝祭

海堂 尊(宝島社、2008/11/7)

「田口・白鳥シリーズ」の第4弾。
物語は舞台を桜宮市から厚生労働省に移し「医療事故調査委員会創設検討会」での政治的駆け引きを描く。

例のごとく白鳥からの指名によって厚労省の「医療関連死モデル事業」会議に、リスクマネジメント委員会委員長として出席することになった田口だが、これをきっかけに「医療事故調査委員会創設検討会」のメンバーを引き受ける羽目になる。
そこでは官僚、法律学者、法医学者などの教授達や「バチスタ・スキャンダル」の被害者の遺族などが委員として名を連ねる。

今回の目玉は、かつて第二医師会、スト実行を手引きしたとして注意人物とされている、彦根新吾。
なんと、彦根は田口の2年後輩でポン友。(そういえば本シリーズでは麻雀の打ち方で性格などを表現することが多い)
その彦根が、田口を訪ね桜宮にやってくる。
用件は「医療事故調査委員会創設検討会」にAI導入を提案し、参考人として彦根の相方、檜山シオンを招致すること。

次作へのフックと思える警察庁、斑鳩芳正の動きが気になる。

主な登場人物
田口 公平
高階 権太
島津 吾郎

加納 達也
斑鳩 芳正
北山 錠一郎

白鳥 圭輔
八神 直道
坂田 寛平

西郷 綱吉
田島 勇作
日野 真人
小倉 勇一
田辺 義明
高安 秀樹
浅井 貞吉
相川 太一
西川 洋子
田村 幸三

別宮 葉子

彦根 新吾
檜山 シオン
クリフ・エドガー・フォン・ヴォルフガンフ

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