コニー・ウィリス、大森 望/翻訳(早川書房・海外SFノベルズ、2004/4)
SFが読みたい2005「ベストSF2004」海外部門の3位に選ばれたタイムトラベルラブコメディサスペンス。
ヒューゴ賞、ローカス賞をはじめドイツ、スペインなどで様々な賞を受賞している作品。
物語は、過去へのタイムトラベルは実現している近未来の2057年。
第二次大戦中、空襲で消失したコベントリー大聖堂の修復が行われている。
細部の確認するために多くのスタッフが、タイムマシン「ネット」で過去に送られ研究をしている。
そんな中、キンドルは過去から子猫を連れてきてしまう。
歴史保護のため、後生に影響を与える物品の移動は出来ないはずのネットをなぜのこが抜けられたのか、またその影響は。
主人公の、ネット・ヘンリーとキンドルが奔走する。
本作品は、ジェローム・K・ジェロームの「ボートの三人男(1889)」を讃えつつ、軽快な語り口で、飽きることなく読むことができる。
確かにSFに間違いないが、所謂SFファンでなくても無理なく楽しめる作品。
面白かった。
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