2005年4月5日火曜日

ねじの回転—FEBRUARY MOMENT

恩田 陸(集英社、2002/12)

時間遡航技術が開発された未来では、無秩序に過去を変えたための様々なひずみが生じていた。
この「人類の悲惨な運命を救うべく国連が歴史に介入する」という目的で歴史の記録が行われていた。
舞台は1936年2月26日の東京。二・二六事件をモチーフに歴史を修復の物語が進む。
時間をさかのぼり、過去で行ったことは未来にどう影響するか。
大昔から「あのときこうしていれば」とか考えていたので興味の尽きない話です。
物語は「人類を悲惨な運命から救うべく国連が歴史に介入する」という設定だが、この時点でうさん臭さを感じる。
登場人物も文中で語っているが、そんな技術を国がほっておく訳が無く必ず独占するだろと。。
また、栗原が語る時間遡航をして「歴史をやり直しているのではなく、これはただの歴史の続きなんだとは思わないか」というセリフには同感する。
結局何をしても規定の行動なのではないかと。

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